京都から行く金沢 二泊三日の旅(2日目)

2015年1月14日 研修旅行(2日目)金沢観光

8:30amに目が覚める。

1階に行き、スタッフのマルさんに挨拶。昨日、チェックインの時に挨拶した日本人二人とアメリカ人の三人組は寿司屋さんに行った後、三軒梯子をして2時過ぎに帰ってきたそうな。昨晩はシーンとした静かな夜だったとのこと。逆にいうと、もっとスタッフさんと色々話すことができたのにと、日本酒を注文したことを後悔。


アメリカ人はケロッとしていたが、日本人二人が生気のない顔つきで共有ルームでぐったりしている。

スタッフのユウさんもいて、話すと同い年と判明。オススメのお店などを教えてもらったり色々会話していたらなんだかんだで10:30amに。オーナーのマサキさんも来てくれ記念撮影。後ろ髪引かれながら観光へ。

朝ごはん食べてないので、まずは市場に行きブランチとして海鮮丼でもたべることに。歩いて近江町市場へ。

屋根があり半屋外の魚やカニなどの海産物を売るお店が並ぶ。ポンギーさんでおすすめのお店を聞いたはずだが名前を忘れたので適当にネットで検索してよさげなお店を選択。「ひら井」へ。


行ってみると本店は休みなので、「ひら井いちば館店」へ。

二階にある綺麗なお店。通常の海鮮丼もお値打ち(それでもいいお値段するけど)だが、無性にカニが食べたかったので、ウニいくらカニ丼を注文、大奮発。

せっかく旅に来たんだからという気分と、いままでウニを旨いと感じたことが無いのでこういう新鮮そうなところで食べればきっとおいしいだろうと思ったから。勇んでウニを食べるが…やっぱり駄目だった。全然美味しいと思わない。なぜこれが人気があるのかさっぱり…。ちょっとテンション下げ気味でカニやいくらと絡めて食べるとコクがでて悪くないと納得して平らげる。やっぱり海鮮丼にすればよかったかな…。

そこから少し歩き、昔の町並みが残る「ひがし茶屋街」へ。

ここは京都の祇園の花見小路のような雰囲気の町並みが広がっている、金箔で有名らしくやたら金箔オシの店が多いな。それとは別の話だが、金沢の町って妙に昭和の看板とかがそのまま残った店とかが多くて味があって良い。

宇多須神社に行くと、入口の両脇の狛犬が少し通常と違う。右の狛犬が後ろ足を跳ね上げ逆立ちをしている。左の狛犬は子持ち。通常「阿吽」の「阿(あ)」で口を開けているのが向かって右で、「吽(うん)」で口を閉じているのが向かって左のはず。しかしこの神社は左右逆。長野の善光寺の仁王像もここと同じ逆だった。なにか理由があるのだろうか。

お参りした後、掃き掃除をしていた警備員のおっちゃんに話しかけると、「その逆なのは気が付かんかったなぁ」との反応。「若い人はそういうところ気が付くんやなぁ、この前話した女の子は、左の子持ちの像はイクメン(育児男子)で、右の像は、子供を旦那に預けてヨガを楽しんでいる奥さんって言ってたわぁ」っと。なるほど面白い。

川沿いの「主計町茶屋街」に行き少しぶらつく。ポンギーさんで薦められたカフェ「土家」を見つけたので、休憩していくことに。

中に入るとどこかの会社の重役さんっぽいお客さんが二人がカウンターにいる。物腰の柔らかそうなマスターさんが出てきた。ポンギーさんから紹介でと伝えると、ニコリとして「それじゃ二階へ」と二階に案内される。大きな床の間のある部屋。窓からは川が見えて雰囲気抜群。ホットココアを注文。

マスターさんとも少し会話。僕が京都でゲストハウスをやっていることなど会話。羊羹とココアをすすりながらゆっくりと和む。


一階に降りて会計の時にお客さんとも会話。

地図を見て、このままの流れで金沢城公園に行くことに。

14:10。兼六園との共通チケットを買い、中へ。今日は天気がいいとの予報だったが空が白い。聞くと金沢はほとんど雨やら曇りだそうだ。天気がいまいちなので写真映えもしない…。

建物は再建されたものでピッカピカ。木組みや壁の断面などの展示がわかりやすくて感心。屋根は瓦に見えるが鉛の板を巻いているというのが驚きだ。14年ほど前に観てるはずだが記憶にないなぁ。

一通り見て、隣の兼六園へ。入ってすぐに良く写真で見る石燈籠があった。天気が悪いのもあるんだが、それほどぐっと来ない…。ゆっくり遠回りして、出口へ。

ちょうどその出た先が21世紀美術館があるところでラッキー。

15:50。美術館の外にある銀色のベンチは直島の赤いかぼちゃの前にあった椅子と同じだな。

中に入ると、閉館は18:00と書いてある。あと二時間ある。明日の天気が雨というのはわかっていたので、この美術館は明日にするつもりだったが、気が変わった。


チケット売り場には、金髪のいかにも外国人って顔の女性が流暢な日本語で対応していた。ああいうの外国人観光客には安心だよな(見た目ですぐに この人英語OKと分かるという点で)。2,000円(?)を払い中へ。


この美術館、以前金沢に来た時には存在していなかった。たしか学生時代に妹島和代に直接話を聞く機会があった際に設計段階の作品としてみたような気がする(あやふや)。プールの作品があること以外は事前情報なし。


入場し、まずはさっそくレアンドロ・エルリッヒの『スイミング・プール』。これは単純だが面白いアイディアだな。地上にいる中国系のカップルと下にいる日本人カップルがお互い写真を撮りあってる。言葉は聞こえないけどこういう交流いいね。


渡された案内図の番号に従い、展示室を周る。

チケットを買う際に当然のように共通券を買ったが、今は二つの企画展がやっているらしい。「ジャパン・アーキテクツ1945–2010」と「3.11以後の建築」それと無料スペースに「ARCHITECTURE FOR DOGS 犬のための建築」。


僕は学生の時に建築を学んでいたし、仕事でもいくつかのプロジェクトに関わった。会社を辞めてからは全く建築関係のことには触れてなくて、ほぼ興味もなくしてしまったが当時生協の本棚に並ぶ新しい「新建築」などの雑誌にワクワクした学生の頃を思い出す。


展示室に入ると、戦後すぐ1946年、前川國男の「プレモス七号型」の図面。プレハブ住宅の走りといえるし、1952年の増沢洵の9坪の「最小限住宅」は明らかに後の難波和彦の「箱の家」の源泉だろう。

CADもない時代に描かれた直筆の図面が続く、荒廃した日本の敗戦直後の建築家たちの静かな情熱を感じる。


続いて黒川紀章・菊竹清訓・丹下健三・磯崎新などによる東京計画や海上都市、空中都市のコンセプト図や模型の部屋にくると、もう頭がおかしい世界観になってくる(褒めてます)。

高度経済成長の中で東京などの都心部ではインフラの未整備から交通渋滞や過密人口に悩まされた。これらはその当時の建築家なりの解答であるのだが、もうパース図やスケッチがアーサーCクラークの世界観である。


そしてとどめが大阪万博の部屋に入ると…作ってるし!。先ほどの頭のおかしい世界観の欠片が大阪万博で本当に結実してしまっていた。短期間で壊されることを前提としているのもあってコンセプチュアル全開の建築群。この会場の空間に行くことができた子供は漫画「20世紀少年」の子供達のように、さぞ未来を夢見ていただろう。

その後、展示室は現代に近づいていくのだが、こうやって観てみると、戦後から万博あたりですでに近代建築のあらゆるパターンの萌芽が全て生まれていて、その後はそれの再構築でしかないように思えてきた。


一旦無料ゾーンに出て、すぐに「3.11以後の建築」ゾーンへ。

こちらは東日本大震災で破壊された後の建築におけるアプローチを考えるエリアといって良いだろうか。巨大地震や巨大津波においては一個の箱としての建築ではなすすべもなかったわけで、建築家は物理的なモノとしてのアプローチだけではなく、人と人とのコミュニケーションなどソフト的なアプローチも同時にしてみようじゃないかという問題提起と捉えた。

先ほどの「ジャパン・アーキテクツ1945–2010」の展示における、敗戦で荒廃した後の建築家たちが物理的な創造に突っ走った時代と比較して考えてみるのも興味深い。


なんか漫画と映画の「AKIRA」における「膨張するテツオの肉体」と「都市の破壊」と「金田が入り込んだアキラの精神世界」を勝手に重ね合わせてしまったのだが多分誰も賛同してくれないでしょう…。


有料ゾーンを出て「ARCHITECTURE FOR DOGS 犬のための建築」へ。いくつか犬小屋?にあたる実物模型が並んでいて楽しい。部屋の端に、実際に犬のための建築をデザインしませんかという紙とペンが置いてあるコーナーが有り、作品を投稿できるようになっている。自分も即興で考えたスケッチを3分ほどでさらりと描いて投函した。

ちょうど閉館時間となり外へ。

周りは暗くなっており、おなかも空いた。ポンギーさんに薦められた寿司屋「一平」へ行くことに。


百万石通りを西に進むと「109」のビルが。こんなところにもあるのね…。周りはスタバやワタミなどチェーン店が並ぶどこの都市でも見かける光景に。路地を覗くと看板がすぐに見つかった。


18:05。カウンターのあるお寿司屋さんなんて初めて入る。

そおっと扉を開けるとお客はおらず、カウンターに座っていた女将さんが迎えてくれた。「ポンギーから紹介されてきました」というとすぐに顔がほころぶ。ポンギーさんのパワーは凄いなと。


昨日聞いていたことだが、ポンギーさんは宿泊すると宿泊代から100円をアジアへ寄付をしているそうな。そしてそのことを聞いたこの寿司屋「一平」さんもポンギーからきたお客さんの人数をカウントしていてあとでまとめて寄付をするんだそうな。ポンギーさんが頼んだわけではなく自発的に協力を申し出てくれたそうで、なんともいい話やないか。


席に座るとカラーの写真付きのメニュー表(英語の説明付で外人にも分かりやすい)。

ドリンクは昨日お酒につぶれてしまったことを伝えお茶にする。まずは八貫の1,400円のセットを注文。その後追加で頼めるお寿司もメニュー表に値段が書いてあって安心。200円から600円ほど。優しそうな大将が軽快に握る。

全部そろったところ写真をパシャリ。もちろん旨い。


いくつか食べたところ外国人男性二人が入ってきた。女将さんは慣れた英語でやりとり。彼らはシンガポール人。隣に座ったので話しかけるとネットで評判だったからこちらに来たそうな。トリップアドバイザーでもここは評価が高いらしい。そして金沢の旅日記などでポンギーをみつけ、そこに泊まった人もここを薦めていたそうな。


当初ポンギーさんが外国人に紹介し始めたときには女将さんは英語は全然だめだったらしいが、ポンギーさんから外国人が沢山紹介されて来るのでNHKの英語番組やニンテンドーDSで勉強したそうな。あとゲストさんとの会話がとっても上達に役立ったそうな。


その後も日本人の常連さんが次々入ってきてほぼ満席に。右に座った警備員(?)らしきおじさんと少し会話。京都のゲストハウスひつじ庵でオーナーしてますというと「おお、今年未年だからか?じゃあ来年は名前変わるんか?」なんて話も。


3貫追加して料金は2,100円?だったかな。今日のランチの丼より安いわ。

カウンターに常連さんと新規が混ざるパターンは油断すると新規が寂しい思いをしがちだが、女将さんの質問やら軽快なトークが楽しく居心地が良い。こんなところでもゲストハウスでのスタッフとしての振舞みたいなものを勉強になった。

長居したかったが、ゲストハウス白さんに7時から8時に行くと言ってしまっていたので、早めに切り上げることに。後ろ髪引かれつつ店をでる。

歩いてポンギーへ。荷物をピックアップするだけのつもりが、再びマルさんやユウさんと会話に花が咲いてしまいなかなか離れられない。帰り際オーナーのマサキさんも登場し記念撮影など。玄関を出てお別れを言ったその時にゲストハウス白さんから電話。「いつごろ到着しますか?」とのこと。小走りで宿に向かう。

 

金沢城北側にある路地の一角に古い建物、のれんにかわいい猫の絵が描かれている。古い建物、個人で経営されてそうだということ、そしてこの猫のロゴマーク(?)がここを宿泊先と決めた決定打。

 

玄関を開けると吹き抜けの土間、靴を脱いで上がりフロントに誰もいなかったので「すいませーん」と声をかけると奥から優しそうな男性が出てきた。

隣のダイニングルームに通される。テーブルで受付表を記入する。そこで京都のゲストハウスから来たということを伝え手土産を渡す。

 

キッチンやトイレなどを案内された後、二階へ。途中、枕が三種類ありそれを一つ選んでとのこと。面白いね。

 

部屋に案内される。部屋にもう一人チェックインしていて、彼は別の県の某ゲストハウスでバイトしている男性だそうだ(今は出かけている)。

部屋は天井の木組みが見えて雰囲気がいい。ベッドはオリジナルで頭のところに荷物置き場のスペースがある。番号も降られていてカーテンもしっかり閉まるようになっている。ベッドのところの読書灯があまりにも小さすぎる気もするが今日は本を読む予定はないので構わない。あらかじめシーツが敷いてある。素晴らしい。

 

建物内部も、非常にセンス良く清潔感ある改装をされている。照明や張り紙などもオーナーさんの手書きでしかもセンスがある。設備的には完璧と言っていい。

 

一階に降り、とりあえずコンビニに買い物へ。徒歩二分ほどのところにサンクスがあって、朝食やドリンクを購入。

 

宿に帰り、菓子パンをかじりながら、ノートパソコンを開く。いくつか予約が入っており、予約処理。パソコンを触り始めると先にチェックインをしていたと思われる日本人女性が帰ってきた。

その女性は珈琲を入れていて、それを入れた後、会話しようかなぁなんて思っていたら、「私は炬燵に入りまーす」といってもう一つの共有ルームに行ってしまった。なんか寂しい…予約処理がまだ沢山あるし(なぜかいつも旅行に出ると通常より多めに予約が入る…)まぁいいや、と黙々と作業する。

 

ここのキッチン、設備はもちろんだが小物やカップなどおしゃれでセンスがいい。マックからネットラジオが流れていてカフェにいる気分。本棚には「アンドロイドは電気羊の夢をみるか」が置いてあり、オーナーさんとは気が合いそうだと思った。

 

オーナーのジローさんがきて、少し会話。ロゴの猫の話とかゲストハウスの運営の話し等。続いて奥さんが来て挨拶。二人とも若いっ。少し話して二人は炬燵の部屋へ。

 

引き続き予約処理をこなしているころ、奥から戻ってきた奥さんが「炬燵の部屋で一緒にどうですか?」とお誘いを受ける。

 

パソコンを持ってもう一つの共有ルームへ。先ほどゲストさんとオーナーのジローさんが炬燵で会話していた。炬燵以外何もない非常にシンプルな部屋、エアコンついて炬燵もついているからというのはもちろんだが、オーナー夫婦の雰囲気もあって、とっても温かい。

オーナーのジローさんは某ゲストハウスでしばらく働いていたそうな。

女性ゲストさんは、非常に話しやすいタイプ。話題がその女性中心に寄っていくとたまに奥さんがこちらに話を振ってきたり。この気配りが素晴らしい。結構長いこと話をしていたあたりで、もう一人のゲストさんが自転車で帰ってきた。

一緒に会話。コーヒー好きで金沢市内のコーヒー屋を周っていたらしい。某所のゲストハウス話も少し聞く。

 

ここのゲストハウスは粉に引いたコーヒーが冷蔵庫に置かれていて、おしゃれなドリップ容器で自分でコーヒー入れられるようになっている。

僕は数年前横浜に住んでいたころ近くに感じのいい「珈琲問屋」という店があり、その店が好きで一時期だけコーヒーに嵌ったのだが、よくよく考えたら、コーヒーを飲んだ日だけお腹が調子が悪く便が「ゆるふわ」になることに気がつき、数カ月でマイブームは終わった。話すとオーナー夫婦二人とも僕と同様に腸が弱いらしく「ゆるふわ」になるらしいが好きで飲んでいたら最近お腹も慣れてきたらしい。

5人となり会話も楽しいが12時近くになっていたので、僕からきりあげのきっかけを作り寝ることに。

 

部屋に戻り、コーヒー好きの男性とゲストハウス話で盛り上がり30分ほど会話。歯を磨き就寝。

 

宿についてもなかなか「旅」は終わらない。ゲストハウスのこの感じ、やっぱりいいね。

 

 

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